カーテンの隙間から見える外の景色はもう暗い。
リビングの空気は湿っていて、じっとりと熱を帯びていた。
本来なら家族のだんらんの場となるはずのこのリビングでもつれあう二つのからだ。
息子に犯されて2時間、景子は今日14回目の絶頂に押し上げられていた。
景子の荒い呼吸が一瞬止まり、白いからだをのけぞらせてビクビクと波打つ。それに会わせてグイグイと締め付けてくる母親のオ●ンコの感触に、裕介は射精を我慢するので必死だ。
景子が思い出したように呼吸を始めたのを確認して、裕介は再びゆるゆると腰を振り始めた。
うわ言のように呟きながら顔をよせると、景子は顔を背けて逃れようとした。
上気した顔と潤んだ瞳。それでも景子は母親としての台詞を口にする。
息子に14回もイかされた後なのに、だ。
もちろんそう言われても裕介にはやめる気などサラサラ無い。
汗で髪の毛が張り付いた首筋をナメクジのように舐めまわして母親のからだを味わう。
このからだに夢中だった。
ほんの少しの腰の動きや、撫で回す指先にいちいち敏感に応える母親の体をいじくるのが楽しくて仕方ない。
そして何より、たまらなく気持ちいい。
毎日のように罪悪感に苛まれても、それでも忘れられずまた手を伸ばしてしまうくらい気持ちいい。
だいたい家に帰るといつも手の届くところにいて、女の匂いをまき散らす母が悪いのだ。
それに……。
浅く小突いていた腰のストロークを大きくし、ゆっくりと母親の奥まで押し入っていく。
必死に母親としての体裁を繕おうとしていた景子の表情がだんだんと蕩けて女の貌になっていく。
いや、表情なんて見なくても、吸い付いて奥へ奥へと導こうとするオ●ンコの反応で母親が悦んでいるのは明白だった。
二人とも下半身は互いの分泌液でべとべとに濡れている。これで「やめて」と言われても説得力なんてなかった。
ぷっくり膨らんだ乳首をつまむと景子はむずがるような声をあげた。
ふだんの凛とした母親からは想像できないその声がなんとも可愛らしい気がして、いじめたくなる。
乳輪を撫で回し、乳首をコネくる。
乳首が乳房に埋まるぐらい押し込んでみる。
手を放すとビョンともとに戻った乳首に母乳の雫が浮き出していた。
子供に求められると母乳が出るのは母親としての本能なのだろうか。
毎日のように母子でセックスをするようになってから、景子はまた母乳が出るようになっていた。
裕介は自分のために湧き出した母乳を嬉しそうにペロリと舐め取ると、乳首に吸い付いた。
親子であることを改めて思い出すのか、景子は乳房に吸い付かれると抵抗する。
それでもお構い無しに舌で転がしたり甘噛みをくり返すと、景子は恥ずかしさも忘れて悶えだした。
わざと、音がするように、ちゅうちゅうとおっぱいを吸う。
味はよくわからい、が、やさしくて幸せな味だ。一心不乱に吸い、飲み込む。
たまらず仰け反る景子。その間も裕介の腰は絶えず動いている。時に小刻みに。時に深く大きく。
下半身で繋がりながら乳首を吸われる快感から逃れようと景子はズリズリとずり上がっていくが、裕介は逃がさない。執拗に母親のからだを味わい尽くそうとする。
涙とよだれでグシャグシャの顔で景子は訴える。だがそんな母親の無惨な姿も、裕介にはさらなる加虐心を煽る材料にしかならなかった。
乱暴に乳房を鷲掴む。
歯をくしばる景子に自らの乳房から搾り出された母乳が飛び散る。
左右の乳房を交互に揉みしだかれ、その度にビュルビュルと母乳が吹き出す。
まるで新しいオモチャもらった子供のように裕介は嬉しそうだ。
乱暴に、かつリズミカルに景子の母乳を搾るのに夢中になっている。
景子の嬌声が切羽詰まったものになってくると、それに合わせてオ●ンコの入り口がキュウと締まり出す。自分の母乳と引き換えに、裕介の精液を搾り出そうとしているかのように収縮する。まるで息子の射精をうながしているようだ。
この締め付けには裕介も耐えられそうになかった。背筋を駆け上がってくる快感を調整できない。
腰の動きを本能にまかせるとあとはもう止まらなかった。
下半身同士がぶつかる湿り気を帯びた卑猥な音の間隔がせわしなくなってくる。
助けを求めるように息子の名をくり返す。
裕介には母乳を搾る力の加減をする余裕もない。
力まかせに揉みしだかれ、痛々しいまでに歪んだ乳房の先から一足先に射精しているかのように母乳が吹き出す。
15回目の母親の絶頂は、息子の5回目の射精を伴った。
真っ白な世界から徐々に戻りつつある意識の中で、裕介は自分でも意外なほど冷静に状況を探り始めた。
棚の上の時計を見たあと、体の下の母親に目をやる。
虚ろな瞳で余韻を味わっていたおんなが、母親の顔に戻りつつあった。
その瞳に、一瞬、恐れの色が浮かぶ。
抵抗する隙は与えない。
キスで母親の口をふさいだ。
掃除する時間を考えたらイくまでできないかも、と思った。
どうせ父親は食事をしたらあとは風呂に入って寝るだけだ。
そしたらまた二人だけの時間だ。やりまくれる。
なんの疑いも無く、そう思った。
ただひとつ、迷いがあるとすれば、それは…。
唾液の糸がつながったままの距離で、顔を覗き込んで訪ねた。
みるみる母親の瞳に絶望の涙が溢れ出し、いやいやと首を振る。言葉にならないらしい。
聞くだけ無駄だった。
そんなの決まってるじゃないか。
母親の頬を滑り落ちた涙を舌先で舐め取る。
しょっぱくて
せつなくて
母親の哀しさが伝わってくる
でも
ぞくぞくするほど甘美な味。
沸き上がってくる感情に何か大切なものがかき消されていく。
ふたりの夜はこれからだった。
<おわり>